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甲17号証

甲17号証(原告:松井氏提出書類)

本件訴訟は2007年3月に第一審判決が言い渡され、既に確定しています。このページは、ネット上の表現を巡る紛争の記録として、そのままの形で残しているものです。

 htmlの性質上、元の印刷物とはフォントやレイアウトが違っているため折り返し位置が異なるが、できるだけ原文に忠実に再現した。○に数字は機種依存文字で化けるので、1)、2)などに置き換えた。


雑感312-2005.8.3「ドイツでのデポジット制度の動き」

今回の雑感目次
A. ドイツでのデポジット制度の動き
B. 損害賠償請求事件(松井三郎さんによる)

損害賠償請求事件(京都大学地球環境学大学院地球環境学堂教授 松井三郎さんから提訴された損害賠償請求事件)

Endocrine Disrupter NEWS LETTERとは?

先週も書いたが、松井さんはその訴状の中で、”被告は、日本内分泌攪乱化学物質学会が発行するニュースレター「Endocrine Disrupter NEWS LETTER」に別紙(1)記載の謝罪広告を掲載せよ”と要求している。

(誤解無きようにつけ加えれば、その他に、1)330万円およびこれに対する訴状送達の日の翌日から支払済みまで年5分の割合による金員の支払い、2)私のホームページへの謝罪文の掲載、3)訴訟費用の負担、4)1)の仮執行を求めている。)

この最初に書いた要求に対して、同学会(通称環境ホルモン学会)は、『当事者からの依頼または裁判所の判決があれば、日本内分泌攪乱化学物質学会のニュースレター(Endocrine Disrupter NEWS LETTER)に謝罪文の広告を掲載する』ことを了承していると返事をしていることを、先週書いた。(厳密には、中下弁護士の上申書に書かれている。)

私は、環境ホルモン学会について何も知らない状態だったので、訴状に書かれている「Endocrine Disrupter NEWS LETTER」は、英文で書かれ、国際的にも発信されている論文の速報誌だと思っていた。つい最近になって、そうではないことを会議の合間に教えてもらい、そのいくつかを見せてもらって、全く想像していたものと違うことを知った。

「Endocrine Disrupter NEWS LETTER」は、日本語で書かれた、会員相互の連絡のための会員ニュース(学級ニュースみたいなもの)である。年に4回程度出されていて、私が見た限りでは10頁もないものである。ISBN番号もないから、基本的には仲間内の出版物だろう。

何故?

国際誌に掲載せよという要求だと思っていたときも、何故かなと理解できなかったのだが、学会会員相互の連絡ニュースに掲載せよという要求だと知って、もっと不可思議なもの、いやひどく陰惨なものを感じた。

訴状が出されたのは05年3月16日だが、3月30日に出された上申書で、学会が掲載することを認めていると書かれている。実に早い決定である。

学会が承認していること(上申書のこと)を知ったのは、つい最近である。周囲の人たちも、いくら何でも学会がそんなこと認めるわけはないでしょう。それは、学会として自殺行為でしょう。などと言っていた。(その人たちも、NEWSLETTERは論文誌と思っていたと思うが。)

しかし、その予想に反して、訴状が出て2週間以内に、環境ホルモン学会は承認していたのである。

むしろ、訴状を出す前から了承していたと考える方が自然かもしれない。了承をとれることが分からぬ段階で訴状に書くとは考えにくいからである。

では、なぜ、環境ホルモン学会の会員ニュースに謝罪文を掲載せよと要求するのだろうか?(私のホームページに加えて)
もちろん憶測の域は出ないが、二つの意味があるような気がしている。

一つは、裁判所に、この訴訟は学会が支援しているのですよということを示すこと。

もう一つは、あれですね。時代劇などであるじゃないですか。村に迷惑をかけた罪人が縄を掛けられただけで満足せず、村の中を引き回す、土下座させる、皆が石を投げる。上申書を見て、ぞっとした。

環境ホルモン学会に所属する2000人の研究者の多くは、こういうことをいいと考える筈がないと思うのだが、この幹部の決定を認めるのだろうか?